ご存知、ベトナムは共産党一党による社会主義共和国です。かつてレーニンが、「賭博は麻薬である。この世から抹消すべきである」というような事を言っていたかと思いますが、彼の意に反して、ベトナムでは、宝くじは政府公認。数少ない「娯楽」として、一般庶民に浸透しています。
ベトナム宝くじの一般知識
国営会社がベトナムの各省で、宝くじを発行しています。発行時期は省によってまちまちですが、だいたい週に2回程度です。各省の会社が近隣省でも発行しますので、実際には毎日約3社の宝くじが楽しめるという「好環境!?」になっております。発行した翌日16時に販売締切り、16時30分に結果発表という素早いスケジュールで、結果発表の第一報はラジオが使われます。16時30分になると、カフェでは、ラジオに耳を傾けているベトナム人を見かけるのもそのため。もちろん、結果発表は翌日の新聞や、最近ではインターネット・携帯電話でも結果を知ることができるようになりました。宝くじは、路上の販売店、カフェで販売されるほか、町中を徘徊する宝くじ販売員が売り歩きます。ちなみに、宝くじ販売員は老人、子供、障害者、赤子を抱いたお母さんが多く、生活の窮乏ぶりを訴えながら「買ってください・・・」と嘆願。こちらも、つい、手が伸びてしまいます。配当率は約70%。VND10,000(約70円)を買って下2桁が当選すれば、VND700,000(約4,900円)になって戻ってきます。この配当率に満足しない人達のために、カフェなどでオーナーが胴元になって、配当率80%のノミ行為も行われていますが、もちろん、違法なので要注意!
宝くじにかける情熱
ベトナム人は皆、下二桁の数字をどうやって当てるか、日々奮闘しております。
まず、縁起をかつぐ人達が多いゆえ、たとえば、家を出て最初に会った人の年齢を賭けに使ってみたり、一方、宝くじ専門の祈祷師に頼んだりしているようです。最近では、妙な方法が流行っています。交通事故で人が亡くなった現場にお供え物をし、その上で紙を燃やす。紙が焦げて浮き上がってきた数字を賭けるという具合。給料は、給料日のうちに生活費だけ抜かして全て宝くじに注ぎ込む人もざらで、宝くじに翻弄されて、ついに家・バイクを売り払ったという話もよく聞きます。
分け前ちょうだい!!
最後に、私、上野駐在員が体験したエピソードをひとつ。馴染みのカフェで、オーナーと話をしていたときのことです。
オーナー:「ところで、歳はいくつだい?」
私:「今年36だよ」
何気ない会話ですが、周りで話を聞いていたお客、数人が下二桁36の宝くじを目の色を変えて購入していったようです。そして翌日、なんと見事に36が当選です!「ああ!私にも分け前ちょうだい!!」と叫びたい心境です。
ベトナム宝くじ


