カブトガニを食べてみたら…

投稿者: web-master
7月 21 2009 年

 ベトナムでは、日本では普通味わえないものを食べる事ができます。「カブトガニ」もその一つ。日本では、2億年ほど前からほとんど形状を変えていないため「生きた化石」と呼ばれ、天然記念物・絶滅危惧I類にまで指定されています。当然、食する事など到底叶わない生き物です。
 外見から察するに、大きな甲には肉がぎっしりと詰まり、カニミソもいっぱい入っているように思われます。道頓堀のカニもカブトガニには敵わないでしょう。まさに、「キング・オブ・カニ」と言った感じです。

 というわけで、「カブトガニ」を食そうと向かった地は、ハノイから車で3時間ほどの、海水浴で有名なドーソンというところです。ここには、「Hoang Anh」というカブトガニの専門料理店があるのです。店に入ると、まず、店の裏に案内されます。そこでびっくり!あの絶滅の危機に瀕しているはずのカブトガニが、狭い生簀(いけす)に何百匹も無造作に放り込まれているのではありませんか!こんな光景を日本のカブトガニ保護協会員(そんなの、いたっけ?)が見たら、抗議ものかと思われます。

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 ぎゅうぎゅう詰めになっている中から活きの良さそうなのを一匹選び、調理が始まります。お値段は1匹VND250,000(約1,300円)で、カブトガニ入りのスープと炒め物が作られます。
 さて、目の前で調理が始まったのではありますが…何とも…正直、気持ち悪いのです。活きのいい真っ黒な足がワシャワシャと動き、映画で見たエイリアンのよう。包丁を入れると、青い血(本当)が流れ出すのも不気味です。また茹でると生臭い匂いが漂ってくる始末。

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 出来立てのカブトガニ入りスープと炒め物を食べたのですが、正直、カニの味とはほど遠く、カンブリア的・ピテカントロプス的な味と言うのでしょうか…表現しがたい変な味。この私、イカとナスビ以外は何でも食べる事で知られているのですが、調理の不気味さも相まって、2口ほど食べてご馳走様となってしまいました。悔しいかな、私の完敗です…。

 家に帰ってから、今回の敗北に納得がいかないのでカブトガニについて調べてみました。百科事典をよく読んでみると次のように書かれております。
「カブトガニ:美味しくなく、日本では食用にもされず、魚網にかかり、網を破るので漁師に嫌われる。多く取れると、田畑の肥料、釣りの餌、家畜の飼料として使われていた。生物系統的にカニよりも、クモやダニに近い。」

 私、どうやら、クモやダニの親戚を食べてしまったようであります…。